ビルゼン

ビルゼンー開放前

「ここは 魔王ドロス様の国
 ビルゼンです

「魔王ドロス様に さからうことは
 ゆるされない

「魔王ドロス様に ちゅうせいを
 ちかいます

「魔王ドロス様に ちゅうせいを
 ちかいなさい

「魔王ドロス様のためなら
 いのちも おしくはない

「・・・ ・・・

「魔王ドロス様の おゆるしが
 ないと おうりできません

「魔王ドロス様の おゆるしが
 ひつようです

「私は 魔王ドロス様いがいの者の
 めいれいは いっさい きかない

「魔王ドロス様よ えいえんに!

「魔王ドロス様こそ
 われらの神です

「魔王ドロス様こそが
 われらの 王である

「魔王ドロス様は この上の
 城におられる

城内

「ろうやのカギをなくしてしまった
 死んで ドロス様におわびを
 しなくては

「もしや おまえさん
 ドロスをたおしに行くのか?

 -ハイー
「ならば これをもって行くがよい
 きっとやくに たつはずじゃ

○○は
せいなるほしを 手に入れた

「そのせいなるほしが
 おまえさんを たすけてくれるだろう

 -イイエー
「そうか ならば ここから
 はやく たちさったほうがいいぞ

ドロス

 ☆聖なる星もっていない

「なんだ きさまは
 この私に はむかおうというのか
 おそれをしらぬ者め
 やみに ほうむってくれるわ!

 ☆持っている

「なんだ きさまは
 この私に はむかおうというのか
 おそれをしらぬ者め
 ・・・!!
 そっ それはせいなるほし!
 なぜ きさまがそれを・・・
 バカなっ!

解放後

「ここは へいわの国 ビルゼンです

「オレは いったい 何を
 していたのだろう・・・?
 思いだせない

「ドロスに 何か 魔法を
 かけられた ところまでは 
 おぼえているんだが・・・

「何をしているんだ オレは・・・

「なんだか 気ぶんがいいみたい

「私は ドロスを たおすために
 ここへ 来たのだが・・・
 何をしていたのだろう?

「なんだか 悪いゆめから
 さめたみたい
 とっても きもちが いいわ

「私には みえる・・・
 西の大陸で 何か おそろしいことが
 おころうとしているのが

「ながいあいだ ねむっていたような
 気がする

「そうか
 キミが ヤツをたおしてくれたのか
 ありがとう
 そうだ!
 ヤツは ひかりのアークを
 もっていただろう
 それを 戦闘の時につかうと
 魔法の力が いちぢてきに
 あがるらしいぞ

「ながいあいだ ドロスに
 魔法をかけられて いたようですね
 きっと 南の パンダムにいる
 いもうとが しんぱい
 しているでしょう
「とつぜん あの男があらわれて
 城に入りこんだの
 こわかったわ

「ドロスは どこだ!
 ドロスは・・・?

ー城内ー

「あのじいさん なぜだか
 ろうやから でようとしないんだ

「そうか ドロスは死んだか・・・
 じつは あれは わしのムスコの
 なれのはてでな
 あれも もとは せいなる魔法の
 つかいてだったんじゃ
 しかし あるとき 邪悪な魔法に
 ふれてからは その力にとりつかれ
 自分を見うしなってしもうた
 そして みずからの せいなる力を
 あのせいなるほしにふうじこめ
 邪悪な力に みをゆだねて
 しまったんじゃよ
 ムスコのしまつは この手で
 つけるのが わしの つとめと思って
 せいなるほしをさがしだしは
 したものの・・・
 やはり いざとなると わしに
 あれを ころすことは できんかった
 だが おまえさんのおかげで
 ムスコも これいじょう つみを
 かさねずにすんだ ありがとう
 ―――
 いや わしはここに のこる
 それが ムスコにかわって
 わしにできる せめてもの
 つぐないじゃ

2021年02月11日